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フローラ・スクリーニング検査

フローラ・スクリーニング検査はPCR検査機器を利用して
口腔内の常在細菌の環境を調べる
高輪クリニック・グループの独自の検査です。

なぜ口腔内の常在細菌環境が重要なのか?それは口腔内の細菌が唾液と共に飲み込まれ、消化されていくことによって健康に様々な影響を与えることが近年の研究で明らかになってきたからです。
腸内フローラ検査に比べて検査結果が早く確認できるフローラ・スクリーニング検査では、口腔内に存在する健康被害を引き起こす可能性の高い5種類の細菌の量を調べることにより、現在の不調の原因であったり、今後の健康リスクを予測するために治療の初期段階において非常に有効な検査と言えます。

健康にリスクをもたらす5つの菌

P.gingivalis – P.ジンジバリス ( 歯周病菌 )

P.gingivalis( P.g菌 )は歯周病の発症・悪化に関係する一番有名な悪玉菌です。近年、歯周病が『糖尿病』・『認知症』・『脳出血』・『心筋梗塞』・『肝炎』など多くの生活習慣病に影響を与えることが広く知られる様になりました。なぜ 口腔内のP.g菌が深刻な生活習慣病や重大な病の原因となるのか?それは P.g菌が腸に流れ込んで『悪玉菌が増えやすい環境を整える』働きをして、悪玉菌の増殖を助けることで腸内環境を悪化させるのです。腸内環境が悪化した結果、全身への代謝調整・免疫バランスの調整・腸管のバリア機能の低下などを引き起こし、身体中に慢性炎症の状況を生み出し、深刻な病気の原因を生み出すと考えられています。

Candida albicans – カンジダ アルビカンス(悪玉菌)

カンジダ菌は口腔内をはじめ『腸管』・『皮膚』・『性器』など様々なところに存在する常在菌的な真菌(カビの一種)です。カンジダ菌は口腔内において歯周病菌・虫歯菌を助長し、歯周病・虫歯を進行させます。それだけでなく町に流れ込んだ時に腸管バリア機能を著しく低下させ、お腹のトラブルやお肌のトラブルなど身体の様々なところで問題を引き起こす引鉄となるのが特徴です。高齢者の場合では入れ歯の周囲で増殖することが多いと言われています。またカビの一種であるカンジダ菌は抗生剤では減少せず、逆に抗生剤によって周囲の菌が減少しているとカンジダ菌が増殖して悪影響を与えることもあるので注意が必要となります。

Prevotella属(生活習慣病菌)

プレボテラは歯周病関連細菌として有名ですが、口腔内だけでなく身体のあちらこちらで炎症性トラブルを引き起こすことでも有名な菌です。身体中の血管で炎症を引き起こす新型コロナウイルス感染症においても、感染や重症化しやすい指標の一つとして取り上げられました。 全身に影響力を持っているプレボテラの量を検査し対策することで、炎症性腸疾患、膠原病、関節リウマチなどの全身疾患の予防に繋がります。

S.mutans(虫歯菌)

ミュータンス菌は虫歯の有名な原因細菌です。ツルツルとした歯の表面に最初に張り付くことが得意で、歯を溶かす細菌の足場役となります。この歯を溶かす細菌に集合の合図を出しているのが先述のカンジダ菌です。ミュータンス菌の量は虫歯のなりやすさと相関がある為、虫歯予防の指標として非常に重要となっています。

F.nucleatum(歯周病菌)

フソバクテリウム・ヌクレアタムは口腔内に存在しており、歯周病の原因となる細菌の1つです。大腸がんの発がんや進行とも関連があると報告されており、大腸がん研究で非常に注目されている細菌です。ある研究では歯周病治療を行うことにより、便のフソバクテリウム・ヌクレアタムが減少したとの報告もあり、口腔内と腸内の相関関係を現わしていると言えます。日本では45歳以上の半数以上が、歯周病の指標である歯周ポケットの深さが4mm以上となっており、多くの方が歯周病を抱えています。また、歯周病は糖尿病や動脈硬化、脳卒中などの全身性疾患と強く関連しており、歯周病への関心がより高まっています。

検査から判明した口腔内環境を適切に治療することが重要です。

口腔内に5つの菌がどのように存在するかを分析した後、有害な一つだけの菌を減らせば口腔内環境が改善するように思えますが、実はそうとは言えないのです。一つの菌が減ることで『カビの一種』であるカンジダ菌が増えやすい口腔内環境になり、また違った健康問題の原因が発生したり口腔内細菌叢のバランスをとるしっかりとした根拠に基づいた治療が必要です。品川メディカルクリニックでは、グループ内の歯科との連携で口腔内の細菌バランスを適切な状態に導き、健康リスクを取り除きます。

LDLコレステロール外来

動脈硬化の原因となる『酸化』LDLコレステロールを抑制するため、LDLコレステロールの値も下げつつ、中性脂肪・HDLコレステロールの値にも有効な治療を提供しています。

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