sd LDLコレステロール の脅威

sd LDLコレステロール：近年、超悪玉コレステロールとして注目され始めているコレステロールです。

sd LDLコレステロール とは small dense LDL コレステロール = 密度の小さいLDLコレステロールと言う意味です。

このsd LDLコレステロール がなぜ超悪玉と呼ばれているか？

密度が小さいことで

• 血管内皮細胞の隙間に入り込みやすくなる
• 酸素と結びついて、酸化コレステロールになりやすい

この２つが大きな理由です。

血管内皮細胞で酸化コレステロールが生まれると、体内の清掃屋さんであるマクロファージが出動。酸化コレステロールを取り込みますが、マクロファージ自体が変化して血管壁に蓄積し動脈硬化の原因であるアテローム（こぶ）になってしまうために、sd LDLコレステロール こそが『真』の悪玉コレステロールとして認識され始めているのです。

日本では、脂質異常症を血液検査のコレステロールの値で決定していますが、本来の動脈硬化・心筋梗塞・脳梗塞などのリスクはsd LDLコレステロールの値を確認しなければ診断できません。

sd LDLコレステロール こそが、LDLコレステロールの値の背後に隠れた本当の脅威なのです。

sd LDLコレステロール検査 を実施しているクリニックは多くありませんが、健診などで脂質異常症と診断された方には、強く受検されることをお勧めします。