水素ガス療法
水素ガスで体内の悪玉活性酸素を除去して、全身を活性化する
水素ガス療法は、水素が持つ体内に蓄積する悪玉活性酸素(ヒドロキシルラジカル)に選択的に結びついて除去する力を利用して酸化ストレスを軽減する治療です。
私たちの体細胞の中にあるミトコンドリアは、細胞活動に必要なエネルギーを生み出します。その際、発生する活性酸素種 (Reactive Oxygen Species:ROS)には、スーパーオキシド、ヒドロキシルラジカル、過酸化水素、一重項酸素がありますが、これらの活性酸素はタンパク質や脂質、DNAなどを酸化し細胞を壊してしまうことで、様々な疾患の原因になります。特に反応性の高いヒドロキシルラジカルは、最も危険な活性酸素とされ、sd LDLコレステロールと結びつき動脈硬化の原因となったり、老化や癌、糖尿病、高血圧などの数多くの疾患に深く関わっていることがわかっています。
水素療法は、水素(H2)ガスを酸素とともに吸入で体内に取り込む、または点滴で直接体内に治療です。水素を取り込むことでヒドロキシルラジカルを除去して、炎症を抑制し様々な病気に対してリスクが低い体質を目指すことができます。
水素水を用いた様々な臨床試験結果
水素ガス療法はまだまだ始まったばかりの新しい治療です。世界各国で研究が進んでおり、日本でも水素ガス吸入療法は『心停止後症候群』に対する先進医療認定を受け慶應大学病院において臨床研究が進められています。水素ガス療法の持つ可能性を示すものとして、以前 話題となった『水素水』を用いた臨床試験の結果をご紹介します。
品川メディカルクリニックの
水素ガス療法
水素ガス点滴
特殊な専用機材を用いて生理食塩水に分子状の水素を溶かして点滴で直接 血中に投与します。これにより水素水や吸入よりも直接的に水素の持つ抗酸化能力を反映することができ、LDLコレステロール値の減少や特に危険な悪玉LDLコレステロールである『酸化LDLコレステロール』の減少などが期待できます。
高流量水素ガス吸入
水素発生器を用いて、水素と酸素を混合させて吸入します。世界各国で先進医療として研究が進んでいる治療で、様々な効果が期待されている治療です。品川メディカルクリニックでは、日本最大流量となる『8.4L』の水素と酸素の混合気の吸入で短時間で必要量の水素の吸入を行うことが可能です。
未承認医薬品等であることの明示、 入手経路等の明示 | 水素ガス療法は承認医療機器の承認目的外使用となります。 日本国内では、未承認医療機器を医師の責任において使用することができます。 |
国内の承認医薬品等の有無の明示 | 水素ガス療法において承認を得ている医療機器はありません。 |
諸外国における安全性等に係る情報の明示 | 諸外国で重篤な安全性情報の報告はありません。 水素ガス吸入療法は「心停止後症候群(院外心停止患者に対する水素ガス吸入療法)」において厚生労働省が定める先進治療指定されました。 |
よくある質問<FAQ>
水素ガス療法はどんな症状に効きますか?
水素ガス療法では、水素の持つ高い『抗酸化力』が身体を活性化させると考えられています。
体内で『酸化』が進むと『炎症』が発生します。近年の研究では『老化』も炎症の一種であるという説もあります。
水素は『炎症』を引き起こす『酸化』の大きな原因である体内の『悪玉活性酸素(ヒドロキシルラジカル)』だけに反応し、排出を手助けするので広範囲な『炎症性疾患』への効果が期待されています。
品川メディカルクリニックでは
・2型糖尿病:インスリン抵抗性と糖質脂質代謝の改善
・脂質代謝異常:酸化LDLコレステロール・sd LDLコレステロール・LDLコレステロール値の改善
・動脈硬化:血管内皮の抗炎症
・コロナ後遺症の不定愁訴
・その他 酸化ストレスの軽減;体内ミトコンドリアの活性化・高血圧における収縮期血圧の抑制・肝臓の酸化ストレスによる機能低下の改善
など、様々な治療に用いています。
水素ガスの治療に副作用はありますか?
当治療において重篤な副作用の報告がこれまでありません。しかし、以下の副作用が予想されます。
・吐気・嘔吐
・気分不良
・頻尿
・催眠
誰でも水素ガス治療は受けられますか?
保険適用外の自由診療となりますので、ご希望の方は治療をお受けいただけます。
当院では以下の除外基準に当てはまる症状をお持ちの方には治療を
除外基準
・重篤なアレルギーを有する、あるいは既往のある方
・重篤な活動性感染症を有する方
・治療を要する重篤な精神障害を有する方
・酸素非投与での動脈血酸素飽和度が94%未満の方
・透析を必要とする腎障害の方
・妊婦および授乳中の方